I was only joking訳したりとか

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YUCKについて 09:55
 

「ぼくたちは落ち着きがないことを気にもかけず、セメントを注がれた千の罪の国に引き寄せられるのを感じている。嘆きと確信の中で。」 -The Smashing Pumpkins/1979-

 YUCKのアルバムについて言葉を添えようとするとき、なによりまずMax Bloomのギターのチョーキング(左手の指で弦を引っ張って音程を揺らす行為)の素敵さについて触れなければならないでしょう。彼の作る音の微妙な揺れ方は、YUCKの音楽に内在する10代の心象風景のようなものを強烈に体現しているように思うからです。プレーヤーを再生してすぐに流れる「Get Away」のイントロだけでもそれは確認できます。イントロ一発に心を持ってかれたぼくのような人間もいることだし・・・

 このアルバムにはポップながらもメジャーセブンスコードを使って淡い感情を表現するコード進行があります。ざらついた倍音を持つひしゃげたギターの音があります。Maxのプレイ以外にも、ギターの魅力が前面に出ているのです。しかもそれが難しいプレイじゃなく、初心者でもすぐにチャレンジできるようなプレイだからますます素敵です。
 ぼくはこのアルバムを聴いて、高校生にもどってこのアルバムの曲をバンドでやってみたいと思いました。このアルバムはそういう魅力に満ち溢れているのです。

 90年代初頭のインディロックーたとえばDinasour.JR,Pavement,Teenage Funclub,Yo la tengoーからの影響をまったく隠さないこのバンドは、それと同時に他のバンドたちから超越したところに存在しているように感じます。濁りのない非常に透明な存在。そうした意味で、YUCKの音楽からはスーパーカーの『スリーアウトチェンジ』というアルバムを想起します。
 『スリーアウトチェンジ』もJesus and Mary Chainを筆頭に他のバンドからの影響を隠さなかったにもかかわらず、超越した世界を持った、オリジナルな魅力を放つ作品でした。この2作品の透明さには、胸のうずきや心の揺らぎをありのままに受け入れたままで、それでも素敵な物語を描こうとしている人間の心を軽くしてくれる。そんな作用がある気がします。それゆえに、この2作品は胸のうずきや心の揺らぎに満ちた10代の人々の心に強く響くのでしょう。Billy Corganが「1979」の中で描いた、「千の罪の国に引き寄せられる」10代の心に。

一人で孤独のままいることも、大勢の仲間と共に過ごすことも、好きな人と二人でいる時間を願うことも、すべてがあり得ないくらいに大きな意味を抱えているーそんな10代という時代に寄り添うサウンドトラックとして、そして10代のときの感覚を否定することなく生活を続ける20代以上の人々のためのBGMとして、YUCKのファーストアルバムは(『スリーアウトチェンジ』と同じように)聴かれ続けてほしいと願います。



| 音楽 | comments(2) | trackbacks(0) | posted by tachesong - -
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Comment








僕もYUCKのイントロに持ってかれたクチです!

>それと同時に他のバンドたちから超越したところに存在している

この部分はものすごい共感します。実際僕はYUCKが影響されたバンドをきいてみたんですが、似てる部分はあるものの、YUCKの透明感を越えるバンドはなかったように思います。
posted by boriboriyabori | 2011/06/05 11:27 AM |
そうなんですよね。あの透明感はどこからくるのかはすごい謎なんです。音楽自体は似ているのに。
posted by しゅん | 2011/06/05 11:32 AM |
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