I was only joking訳したりとか

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『わたしたちを知っているものはいない』 23:06

 

想像力は必ず失敗する。バストリオ主催、今野裕一郎は

『わたしたちを知っているものはいない』のアフタートークで何度もそう語っていた。

桜台poolに10ヶ月ぶりに行った。自分がイベントを開かせてもらった場所。

普段はライヴ中心のスペースだけど、今回は演劇だった。

 

観劇中喉が渇くといけないと思って、事前にコンビニ世界のキッチンシリーズの温かい葡萄ジュースを買った。

劇の受付で1ドリンクもらえることに気づいてハッとなる。冷たいミルクティーを手に取った。

ペットボトル二つで膨らんだ仕事鞄を椅子の横に置いた。横に席はなかったけど、通る人の邪魔にならないか気になった。

 

バストリオの演劇を観るのははじめてだった。

5人の女性と1人の男性。みな若く見える。

話らしい話がないようだ。断片的に語られる言葉たち。

ライトとマイクが天井から吊るされていた、それぞれ異なる高さに配置されていた。

時にマイクを使ってしゃべる。ほとんど地声でしゃべる。

飛行機に乗るときに、何故飛ぶかという原理を知らないことがふと怖くなる体験、とても具体的な体験談。

生まれること、死ぬことについての抽象的な言葉。

ランダムに並列される。

 

観光地。沖縄。沖縄に行く話が出てくる。

ボスニアで戦う話が出てくる。

桶に水を溜める。それがやがて溢れて、ステージ、といっても観客との間に段差はないのだけど、

演じている場所がずぶ濡れになっていく。

そこを裸足で歩く女性。紙幣を濡らす女性。

電話が至る所でなっている。iPhoneのアプリでピアノの音をだす。

何度か壁に映像が映る。ステージを上から撮影しているリアルタイムの。

英語字幕つきで言葉が映る。生きている、死んでいる、信じる。

alive,dead,believe.

ステージ右側にはA4用紙がいくつも貼られていた。

まっさらな。風に揺れている。時に役者の体の影が映る。

 

かなり頭が混乱したまま上演は終了した。

断片が断片のままに残っていた。

佐々木敦氏をゲストに迎えたアフタートークで、強調されたのは想像力だった。

本編でも何度も使われていた言葉。

大事だと誰もが思っているが、使われすぎてすぐに胡散臭くなってしまう、そんな言葉。

想像力は結局、不完全なもので、届かないもの。つまり負けるもの。それでもあえてやる。そう語られていた。

もう一つ印象的な言葉。客席で病気になった人がいても役者が「大丈夫ですか?」とケアしにいっても成立する演劇を目指している。

だから役者達のスマホの電源はonになったままだった。電話が鳴っても成りたつ、崩れない演劇。

バストリオの演劇は届かないとわかっていながらどこまでもつながろうとする演劇だった。

おそらくぼくの寝不足と仕事終わりのせいでつかれた体には届かない想像力がたくさんあった。

元気だとしてもそこまで状況は変わらないかもしれない。

それでも構わない、と伝えるような演劇だった。

ぼくはそういう演劇を観た。

また観に行こうと思った。

 

 

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